自然農

自然農農家に研修のため、東京から和歌山県橋本市に移住したお話

和歌山 橋本市移住 自然農

2021年の4月から自然農農家に研修のため、東京から和歌山県橋本市に移住しました。

なぜ自然農の研修を始めたのか、今回はこの経緯についてシェアします。

 

自然農の研修に至るまで

WWOOFでの出会い

農業に興味を持ったのは、日本のスーパーで売られている野菜は、安全ではないことを知ったことと、本で半農半Xという生き方を知り、自分も農業と関わりながら、生活を送って生きたいと思うようになったからでした。

最初は、社会人2、3年目のときに、大阪の有機農家でボランティアを始めました。

その有機農家ではWWOOF(World Wide Opportunities on Organic Farms「世界に広がる有機農場での機会」)をやっていたので、いろいろな国籍の方がいました。

WWOOFを説明すると、無農薬、無肥料農家や有機農家などのホストが宿泊の場と食事を提供する代わりに、そこで学んだり、体験したい人がお手伝いをする仕組みのことです。

そこに来ていた海外の方には『生き方』について学びました。

例えば、日本各地の農家で学んで、帰ったら、友達と家を建てて、自給自足でいきたいという日本大好きなフランス人や日本の野菜を勉強して、販売したいというイタリア人など素敵な目標を持って生きている姿に感動を覚えました。

その当時、私は会社で働くことにも少し違和感を感じ、この先もずっとここで働くのは嫌だと感じていましたが、そこで私はもっと好きなことをしても良いんだということ気付かされました。

それまでの私は世間が良いとされるモノが自分の正解の道だと思い込み、それを求め、苦しんでいたのです。

呪縛のようなものが解けた瞬間でした。

 

自然農との出会い

そこから、自然農法家の川口由一さんが自然農の学びの場として開かれた赤目農塾の存在を知り、2年ほど通うことになりました。(写真は川口由一さんのお自宅を訪問した時の写真)

自然農法家 川口由一

自然農は肥料や農薬、除草剤を使用せず、土を耕さないことを基本としています。

そんなことで作物ができるはずがないと思われる方が多いかもしれませんが、本来は自然の力で作物はできます。

自然農法家 川口由一

しかし、私たち人間はより速く、より多く作物を収穫するためには、たくさんも物を与えなければといけないと勘違いしています。

作物に肥料を大量に与え、作物が窒素過剰になり、窒素好きな虫が寄ってきて、食べられてしまうのです。

その虫を私たちは勝手に害虫だと決めつけて、農薬を撒いています。

そんな中、できた野菜は、肥料で形が大きくても、栄養が無く、ついた農薬は健康に害を及ぼします。

また土壌も汚染されて、自然の力では育たない環境になり、ますます肥料と農薬に頼らないといけなくなり、最終的には何も育たない環境になっていきます。

自然に沿った自然農は食べ物の安全や環境問題を解決でき、永続的に農業を続けていける唯一の方法なのです。

自然農なら自分が納得して、野菜を育てられると思えました。

 

橋本自然農苑との出会い

その後、東京に引っ越し、違う職場で働きますが、モヤモヤ感は消えず、農業をしたい気持ちはありました。

そんな中、YouTubeで橋本進さんが出演されている下記の動画をたまたま拝見し、ここで研修したいと感じ、すぐに研修希望の連絡をしました。

この動画で、自然農の重要性を再認識し、私も環境にも優しく安全な野菜を提供したいという気持ちが強くなりました。

 

この動画で、自然農の重要性を再認識し、私も環境にも優しく安全な野菜を提供したいという気持ちが強くなりました。

数週間後、見学となり、にんじん畑を見せていただいたのですが、そこのにんじんはとても立派で、囓るといままでに食べたことがないような深い味で感動しました。

自然農についても説明いただき、自分の決心は固まりました。

研修前は少し不安もあったのですが、農園に同じような目標を持った仲間がいるので、切磋琢磨しながら、お互いを高め合っていくことができています。

また赤目自然農塾では学べなかった作付け計画や販売、堆肥作りなどの知識は役立っています。

 

今後について

2年間の研修後は地元の奈良県で就農予定です。

お茶栽培に興味があったため、休日は奈良県のお茶農家でお手伝いをさせていただいていました。

お茶栽培をメインにしつつ、自然農の作物を使用した加工品を販売やカフェなどで美味しく自然農のものを提供していきたいと考えています。

一歩ずつ前に進んでゆきたいと思います。

ABOUT ME
かずひろ
奈良県明日香村で自然農を実施。 『素のままで生きる』をテーマに自然農、コーヒー、ミニマル・サステナブルな暮らしについて発信中。